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アルミの切削加工

当社では、様々なアルミの切削加工に1個から対応しています。こちらの記事では、アルミの切削加工の概要と実際の加工事例についてご紹介いたします。

アルミの特徴

アルミ(アルミニウム)は非鉄金属の一種で、身近なところでは1円硬貨、缶飲料、窓のサッシなどに使用され、工業用製品としては自動車部品、航空機部品など様々な用途で使用されております。
特徴としましては、軽い(比重は鉄や銅の1/3)、電気をよく通す(同じ重さの銅と比べて約2倍)、熱伝導率が高い(鉄の約3倍)、しかも錆びにくく、毒性もなく、衛生的で他の金属に比べてリサイクル性が高い。(リサイクルコストが安い)
また、切削加工がし易く、塑性加工にも優れ、精密加工に適し、機械部品の素材としても多岐に渡り使用されております。

アルミ合金の種類(1000番台から7000番台まで)

純度の高いアルミは強度が不十分な為、切削加工に用いるアルミは強度、性能を高める為に、他の金属を付加したアルミニウム合金が多く使用されております。
種類としてはAを頭文字とし、4桁の数字と組み合わせた番手で分類されますので、以下にそれぞれの特徴を合わせて紹介致します。

A1000番台

純度99.0%以上、導電性、熱伝導性、耐食性に優れますが、強度が低いため切削加工には不向きとなります。1円硬貨にも使用され、代表的素材はA1100、A1050、A1070となります。

A2000番台

PA(ナイロン/ポリアミド)、MCナイロン(MC901)、POM(ポリアセタール)、ジュラコン(ポリアセタールPOM)、UHMWPE(超高分子量ポリエチレン )、PC(ポリカーボネート)etc

A3000番台

マンガンを加え耐食性を維持しながら、強度を高めた合金となります。切削加工にはあまり使用されませんが、アルミ缶の成形素材に使用され、代表的な素材としてはA3003となります。

A4000番台

ケイ素(シリコン)を加えた合金で耐摩耗性、耐熱性に優れ熱膨張にも強い素材ですが、基本的に切削加工には使用しません。代表的な素材はA4032となります。

A5000番台

ケイ素(シリコン)を加えた合金で耐摩耗性、耐熱性に優れ熱膨張にも強い素材ですが、基本的に切削加工には使用しません。代表的な素材はA4032となります。

A6000番台

マグネシウムとケイ素(シリコン)を加え、A5000番台の素材よりも更に強度と耐食性を高めております。また、熱処理を行う事でより強度を上げ、構造材料に用いられたりします。A6063は押出成型性に優れ、アングル、チャンネルなどに広く使用されております。

A7000番台

亜鉛とマグネシウムを加え、更に熱処理を施す事で、アルミニウム合金の中で最も強度の高い素材となります。代表的素材A7075は超々ジュラルミンと呼ばれ、現存するアルミニウム合金の中では最高強度を誇り、主に航空機部品、車両部品などに使用されております。

アルミ加工におけるポイント

アルミは加工性に優れ、切削加工に適した素材で、比較的加工時間も短く、再現性の高い加工ができ、複雑形状や精度が必要な加工に適しています。
ですが、切削加工する際にはいくつか注意が必要となります。
1つ目は切粉です。アルミの切粉は加工品の表面を傷つけたり、加工中に工具へ溶着する場合があり、その為に精度が悪くなったり、工具が折損する場合があります。その対処法としては、エアブローによる切粉の除去、切削油を使って切粉を浮かし、溶着を防ぐ事が必要となります。
2つ目は寸法変化です。切削加工時の発熱により寸法変化のリスクがありますので、多量の切削油を使用する事をお勧めします。
他にも熱や残留応力が原因で歪や反りといった変形を起こす場合がございます。故に用途に応じた素材選定、最適な加工方法、加工条件を守って加工する事が必要となります。

当社のアルミ切削加工について

当社ではいくつかの加工協力企業を持っており、素材調達、加工、表面処理まで含めたトータルでの対応も可能です。
また、アルミ鋳造を行う協力企業もあり、型設計、鋳造、熱処理、加工までの一貫生産にも対応しております。

アルミの切削加工の事例

こちらは、ロボットで使用されるカバーです。

ブロック材からマシニングセンタで加工した後に、横穴と、カバーの箇所を放電加工機で加工しています。当社では、マシニングセンタと、放電加工機を有している加工協力企業があり、両方の設備が必要なワークでも短納期で加工することができます。

こちらは、食品機械で使用される補助パーツの試作品です。

お客様から、「プレス加工で量産をするが、その前に形状確認用の試作をしたい」、というご相談をいただき、マシニングで加工しました。

関東エリアのアルミ切削加工なら、関東機械加工の窓口.comにお任せください!

こちらの記事では、アルミの切削加工について、ご紹介いたしました。
関東機械の窓口.comを運営するホクショー辻󠄀茂株式会社では、A1000番台から7000番台までの様々なアルミの切削加工を1個から加工しています。
「とにかくコストダウンしたい…」や「急にどうしても必要になったから短納期でお願いしたい…」といったご相談も歓迎です。コストダウンに繋がるご提案や、短納期対応をいたします。
アルミの切削加工に関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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